ダニ駆除

イエダニの駆除・予防方法を紹介!スプレーやダニシートは効果なし!?

2020年2月6日

突然ですがダニにはいろいろな種類がいることを知っていますか?

家に出るダニも種類に違いがあり、同じ駆除方法では退治しきれないのです…。

なかでも「イエダニ」は家や飲食店などに発生し、駆除してもまた被害に遭うと悩んでいる家が少なくありません。

イエダニ参照:アース製薬

さらにイエダニは吸血性のダニなので、人が刺されてしまえば腫れやかゆみなどの被害につながることも…。

イエダニを退治するにはダニ退治だけでなく、イエダニの寄生元を駆除することが重要です!

この記事のテーマ

  • イエダニの特徴は?
  • イエダニに噛まれたときの症状と治療法
  • イエダニを駆除するための方法

ここではそんなイエダニの特徴や、発生しやすい条件、そして正しい駆除方法をご紹介します。

 

「イエダニ(家ダニ)」はどんなダニ?

「イエダニ」はずばり、ネズミに寄生しているダニ。普段はネズミに寄生し、吸血することで生きています。

何らかの理由で寄生しているネズミが死亡したり、巣を放棄されたりすると、イエダニは新しい宿主を求めて移動し、近くにいる人を吸血することがあります。つまり自宅にネズミが発生している、入り込んでいる家庭には、イエダニも潜んでいる可能性があるのです。

イエダニは体長0.6~1.0㎜のサイズで、よく布団や畳などに潜んでいるツメダニとくらべて大きめ。よく目を凝らせば、肉眼でも見ることが可能な大きさ。特に吸血後はイエダニが1.2㎜ほどのサイズに大きく膨らむうえ、血液によって表面が赤く見えるのでわかりやすいです。

引用:アース製薬 イエダニを駆除したい

 

イエダニが発生しやすい場所と時期

イエダニが発生しやすいのは、ネズミが生息している場所です。外はもちろん、人が生活するエリアでもネズミが入り込むことがあります。

たとえば屋根裏部分や食べ物がある台所などは、ネズミが住み着きやすく同特にイエダニが発生しやすい場所。最近の気密性の高い家屋ではあまり発生しませんが、それでもちょっとした隙間から入り込んでしまうのがネズミ。

特に屋根裏や軒下がある古い家屋は、ネズミがより居座りやすくイエダニも発生しやすいので要注意です。

また、ネズミが1年の中でも特に繁殖力が増える3~5月までの春と、9~11月までの秋。この時期はネズミが生まれやすく、屋内で巣を作る機会が多いです。

昔から「ネズミ算式に増える」と表現するように、ネズミは繁殖力が非常に高いです。しっかりと駆除をしないと、ネズミの数が増えるのと同時にイエダニも大量発生しやすくなるのです。

 

イエダニの駆除にスプレーやダニシートは効果なし?

ダニの駆除方法と言えば、市販されているスプレーやダニシートが有名です。このスプレーやダニシートで、イエダニを退治できるのでしょうか?

結論からご紹介すると、スプレーでイエダニ自体は駆除をできますが、発生源であるネズミを家から追い出さないと根本的な解決にはなりません。また、ツメダニに効果的なダニシートも同様で、その場にいるイエダニはある程度退治できますが被害を完全に食い止められないのです。

そのためイエダニにはツメダニとは違った対処法が必要!発生源であるネズミを駆除するのと同時に侵入されないように、家の環境を整えておきましょう。

効果のあるダニスプレーは「【2021年最新】ダニ退治スプレーおすすめ5選!本当に効果があるグッズをご紹介!」で解説しています。

イエダニに刺されたときの症状・治療法は?

イエダニは吸血をするダニです。普段はネズミや、ツバメなどの野生の鳥類に寄生し、吸血をして生きています。もちろん人もイエダニに吸血されるリスクがあるので十分に注意しましょう。

 

イエダニに刺されたときの症状は「かゆみ」と「腫れ」

人がイエダニに刺されてしまった時の主な症状は「激しいかゆみ」と「肌が虫刺されのように赤く腫れる」こと。イエダニは人の柔らかい皮膚部分を好んで刺すので、腹部やわきの下、太ももがよく狙われます。

蚊が出る時期でもないのに、何かに刺されたようなあとがあったり激しいかゆみが続いたりするのであれば、イエダニの可能性を疑ってください。刺されたあとのかゆみは1週間の長い期間続くのも、イエダニから刺されたときの特徴です。

イエダニに刺されたときの特徴

  • 激しいかゆみ
  • 虫刺されのような赤い斑点
  • 水泡のような腫れ

このような症状に注意しましょう。

さらにイエダニの怖いところは、刺されたことによる感染症のリスクがあること!

イエダニは不衛生な野生のネズミに寄生しているので、ネズミの感染症が刺された人に移ってしまう可能性があるのです。

ネズミが持っている病原菌は、嘔吐や発熱などの風邪のような症状が出る「鼠咬症(そこうしょう)」や、アレルギー反応による「アナフィラキシーショック」など。

特に「アナフィラキシーショック」は、発症して短時間で患部や粘膜が腫れ、ショック症状によって意識障害が起きる怖い症状。イエダニに刺されたときは、自分で処置をしないで万が一の感染症に備えて、必ず皮膚科を受診しましょう。

また、「毎日ダニに刺される」というお悩みがある人は、刺されやすい特徴があります。

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イエダニに刺された後の治療について

イエダニの治療は、特に症状が強くでるかゆみを落ち着かせるため塗り薬が処方されます。蚊による虫刺されであれば、市販のかゆみ止めでも症状は抑えられますが、イエダニのかゆみは強く持続するのが特徴。

また、刺された部分の腫れを放っておくと、完治後も痕として残ってしまう可能性も…。早くかゆみを解消して痕を残さないためにも、皮膚科を受診して専用の薬を処方してもらいましょう。

日本皮膚科学会では、強いかゆみに対して皮膚科の「ステロイド」や「抗ヒスタミン薬」の使用を推奨しています。
ドラッグストアでも販売はされていますが、人の症状には個人差があるので皮膚科で診察のうえ、自分に合った薬を処方してもらいましょう。

引用:日本皮膚科学会:ダニに刺されたらどうなりますか?

 

イエダニを駆除する4つの方法

それでは、イエダニ駆除の対策方法を4つご紹介します。今イエダニ被害に悩んでいる人も、イエダニの侵入を防ぎたい人もぜひ実践してみてください。

 

まずは殺虫スプレーでイエダニを退治

まずはダニ用の殺虫スプレーを使って、今家にいるイエダニを退治しましょう。布団などの布製品は、イエダニがひっそりと生息している場所の1つ。定期的にスプレーで生きているイエダニを駆除してください。

 

 

また、ネズミが生息していることが多い屋根裏にはダニ退治用のバルサンなど燻煙剤がおすすめ!人の手では隅々まで掃除やスプレーの噴射がやりづらい場所も、燻煙剤ならまんべんなく駆除できます。

ただし、孵化前の卵にはスプレーや燻煙剤の効果がきちんと届かないことがあります。今イエダニの被害が出ているのなら、卵も家のどこかにある可能性が高いです。燻煙剤の使用後にできれば1週間ほど期間を開け、もう一度燻煙剤を使って新しく生まれたイエダニを退治してください。

 

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布団や衣類は60℃以上に加熱する

ダニは60℃以上の高温の環境で死亡します。そのため、イエダニの被害を受けたら使っている布団や衣類を、できるだけ高熱処理しましょう。

衣類にはスチームアイロンを当てたり、寝具などの大きい布類はコインランドリーの乾燥機などで高熱を当てるのがおすすめです。

布団のダニ対策については併せて「【簡単】布団のダニ退治のおすすめ方法をご紹介!」をご覧ください。

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ネズミを侵入させないように忌避剤や罠を設置

イエダニを根本から退治するためには、ネズミが侵入しづらい環境を作ることがとても大切!まずはネズミの通り道になりそうな軒下や屋根裏、そして台所に忌避剤や罠を設置しましょう。

ネズミが苦手な天然ハーブの香りを撒ける燻煙剤や、スプレーを定期的に吹き付け寄せ付けづらくします。また入り込んでしまったネズミには毒餌を置いたり、巣ごと撤去したりして駆除しましょう。

ネズミにはいろいろな病原菌が潜んでいるので、駆除するときは素手で触れないよう気を付けてください。

 

ネズミ駆除専用業者に依頼する

「ネズミの忌避剤や罠だけでは不安」
「一刻も早くネズミを退治したい」
「ネズミの死体を処理したくない…」

などの理由がある人は、ネズミの習性や生態をしっかり熟知している専門の駆除業者を利用しましょう。駆除業者は今いるネズミの退治だけでなく、二次被害や再発防止まで対応してくれます。

巣にあったネズミの排泄物や巣、さらに付着していたダニまで対応してくれるので、現在イエダニに悩んでいる家庭にこそおすすめですよ。

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イエダニの駆除まとめ

イエダニはネズミに寄生するダニで、人も吸血するやっかいな存在です。最近肌のかゆみが続く、お腹や太ももなどに刺されたような斑点がある…。

その肌の症状はイエダニによる被害の可能性があります。

普段からネズミが住みつかないように、こまめに掃除をしたり忌避剤を置いたりして、イエダニの侵入を予防しましょう。また、もしイエダニの被害に悩んでいるのならネズミをしっかりと駆除することが大切です!

イエダニに刺されたときは、感染症のリスクがあるため皮膚科を受診することも忘れないでください!

イエダニの駆除方法の解説は以上で終わります。

 

また、イエダニと同様に人間に害を及ぼすダニは、ツメダニ・コナダニです。下記の記事でそれぞれ発生原因・駆除方法を解説していますので合わせて対策を行いましょう。

 

 

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